マジックは何が起こるかわからないっていうのは誰でも感じることでしょうけど昨日のPWCで久々にそれを生で実感した出来事があったんで一つ。

場面はサイドイベントの時のらせんのドラフトの対戦。
ほぼ赤単で青いカードを何枚か散らしたデッキをドラフトしたJDさんと青白t緑をドラフトしたKAKAOさんの対戦。

KAKAOさんのデッキに比べて全体的にクリーチャーが一回り小さいためかJDさんが押され気味なゲームが続きながらもなんとか1−1でむかえた3ゲーム目。

視点はJDさん側で場には2/2クリーチャーと《にやにや笑いのイグナス》がいるがKAKAOさんの召喚した3/3クリーチャーの登場でハンドに解答がないためにちょっと攻めづらくなってしまった場面。

しかし、JDさんここで《巣穴からの総出》をトップデッキ!

完璧な引きだ、下手な除去など比べものにならない値千金のカードである。
正直JDさんのデッキはデッキパワーが高いとはお世辞にも言えない出来である、相手がマナを整え大型のクリーチャーを連発してくればそれだけでサイズの小さい赤クリーチャー主体のJDさんは負けてしまう公算が高い。
もし自分がJDさんならデッキパワーの低さに焦ってトップデッキの勢いのまま《にやにや笑いのイグナス》《巣穴からの総出》のコンボをやってしまったと思う。
だがJDさんは冷静だった、トップデッキの興奮に流されることなく静かに追加の土地を引き込んでくるプレイを選択した。
考えてみれば当然のプレイだ、今後は土地を一枚を引くごとにゴブリントークンが2体ずつ増えるのである、相手の場に追加のクリーチャーが出てくるリスクを考えても充分に価値がある。
自分が何故JDさんがすぐに《巣穴からの総出》をプレイしないのか疑問に思い、その後JDさんのデッキパワーの低さからくる焦りにもトップデッキの興奮にも流されない冷静さに気付いた時、自分はJDさんの勝利を確信した。
相手の色は青白t緑、ゴブリントークンが10体も並べばこの色のデッキに対処法などないだろうと・・・

だが対処法は存在した、
その名は《幕屋の大魔術師》!!!

KAKAOさんがプレイしたこのカードのために場は完全に崩壊した、JDさんのデッキにこのタフネス6を誇る悪魔に対処する方法はなかった。
数ターン後、JDさんは《巣穴からの総出》を手札に握ったまま投了することになる。

観戦で熱くなったのとか久々、JDさんは気の毒だったけど自分は良いもん見せてもらいましたぜ。

頭の中で考えに考えた事が現実で簡単に崩壊するのってマジックに限ったことではないけどやっぱりすごい、でもそういうのを経験することで何事もより「完璧」ってものに近付いていくのかもしれないって思った。

今度からもっと積極的に観戦しようと思います。

今日はこの辺で〜。

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